こんにちは。
とりたぬ夫婦です。
今回は個人経営で身に付けた会計の知識を基に、 タマホーム の経営状況を分析してみました。
会計について知識のない方にも解りやすいように、簡略化した説明を目指しますのでご安心くださいd(⌒ー⌒)!
まず、簡潔に❗財務諸表(会計の帳票)とは何?
ズバリ、会社で作成される会計の表のことです。
・・・・ホントにそのまんまですね(笑)
人間で例えると、健康診断書のようなものです。
パッと見て健康そうな人でも健康状態は健康診断書を見てみないと詳しくわかりませんよね?
同じように会社も大きな店舗を構えた順調そうな会社でも、実態が健康(良好)なのか病気(不調)なのかは解りませんので、この財務諸表を見て判断します。
でも、タマホームの経営状態を分析する資料(財務諸表)はどこで見れるの?
自社の経営状態が解ってしまう財務諸表。
会社としてはあまり一般公開したくはありませんよね。。
しかし、その財務諸表の一部が誰でも無料で見れるんです!!
その理由が、タマホームが東証一部上場企業だからです。
・・・はい。
本題から外れるので『上場とは・・・』みたいな内容は抜きにして進めます(笑)
タマホームのホームページを確認すると
「TOP>企業・IR情報>IR情報>業績・財務情報」
のページで財務情報とかがいっぱい載ってます\(^o^)/
ちなみに、タマホームが株主向けに作成した『株主通信』が非常に見やすく、また数年間のバックナンバーもあるので理解しやすかったです(*^O^*)
以下に、たぬの個人的な見解をまとめますが、ご自分でも見たいと言う方は是非見てください。
中学生でもわかる!タマホームの経営状況(本題です)
はい。では本題のタマホームの経営状況を出来るだけ解りやすく解説したいと思います。
まず、結論からですが、
上記で紹介した資料を基にたぬが分析したタマホームの“現状の”経営状況は・・・
良好です!!!
安心しました??
「まぁ、大丈夫だろう。潰れないだろう。」程度に思ってましたが、実際に確認してみて安心しました~(^o^)/
では、良好と判断した理由ですが・・・
・直近(2017年6月~2018年5月)の売上高、営業利益、純利益が上場後2番目に良い
・20周年フェア等のイベントを頻繁に行い、大勢の来場者を集めている(契約客の相手をする時間がなかなか取れない程に(苦笑))
ただし、上で「良好」と判断した経営状況ですが、『現状は』です。
・・・というのが、過去はちょっと大変だったようです。
ということで、続きまして過去の経営状況です。
タマホームの過去の経営状況
6年(6期と言います)分のタマホームの会計の表です。
※拡大できます
何か『ん?』ってポイントに気づきますか??
解りやすい数字だけをグラフにしてみましょう。
※拡大できます
※売上高:1年間の販売金額、契約金額などの合計額
※純利益:社員のお給料、建築資材などの費用、税金等の費用を引いた後の純粋な儲け
なんと、2015年5月期と2016年5月期の純利益がマイナスになってます!!
売上高も他の年に比べて少ないですね。
これは「タマホームは努力が足りない!!」とかじゃないんですよ💦💦
とりたぬブログの他の記事にも書いていますが、どちらかと言うとタマホームは企業努力を積み重ねている企業です。
では、なぜ2015年5月期と2016年5月期の純利益がマイナスになったかと言うと
消費税の増税(2014年4月から、5%→8%)
です。
消費税の増税でどう売上高が関係するかと言うと
①2014年4月に消費税の増税(5%→8%)
②消費増税前に家を検討する人が増え、駆け込み契約により2014年5月の売上が伸びる
③2014年4月までの駆け込み契約の反動で、それ以降の検討開始する人が減少。2015年5月期・2016年5月期の純利益がマイナスに。
④2014年4月の増税後に検討開始するお客が売上として反映される時期→2015年6月以降(=2016年5月期)の売上がさらに減少
※住宅は「そろそろマイホームを!」と思い立ってから完成するまでが長期間掛かるため、ハウスメーカーの選定、仕様・間取りの検討、建築期間を合計すると、1年以上掛かることが多い
高額な買い物なので、やはりお客側にとって増税は家を購入する重要な指標になるようです。
タマホームの今後の経営状況予測
では、今後の経営状況がどのようになるか大予想ですが、
ちょっと心配ありです。
みなさんご存じのことですが、2019年10月いよいよ消費税が10%になります。
先程説明した通り、5%から8%になった時には2年連続で赤字になってしましました。
タマホームの企業努力はでどうにもならない要因なので、気の毒な状況ではありますが、消費増税はすでに決定事項となっています。
現状は資産を多く抱えているため、再度赤字になったとしてもすぐに倒産の危機には繋がらないでしょうが、気を付けないと優秀な人材の流出に繋がりかねません。
とはいっても、2年連続の赤字はタマホームも苦い思い出だと思うので、何かしらの対策を打ってくるのではないかと期待しております。
2018年8月に玉木康裕会長(前社長)の息子さんと思われる玉木伸弥氏が代表取締役社長に就任されています。
玉木康裕会長はタマホーム設立時から社長として1代20年間で全国規模の誰もが知る有名企業にまで発展させたが、親族だとしても玉木伸弥社長は考え方も、経営手腕も、何もかも違う人間です。
そして、タマホーム創業当時と20年経過し上場を済ませた有名ハウスメーカーとなった現在では、経営判断も段違いに難しくなっています。
そして、交代直後には目前に迫る増税の危機と2期連続の赤字と言う社内の苦い思い出に立ち向かわないといけません。
玉木康裕会長がフォローをされるでしょうが、タマホームで建てる施主としては倒産しないことを祈る限りです。
タマホームは結局大丈夫?
結局のところタマホームは大丈夫かどうかですが・・・・
大変失礼ながら少し心配です。
理由はやはり先程説明した、社長の交代とその直後に訪れる消費税増税です
消費税10%への影響が出てくる2020年5月決算、2021年5月決算を無事乗り越え安定すれば、ひと安心できるでしょうが、それまでが勝負といった感じと思います。
タマホームで契約した施主としては、1年でも早く『1兆円企業』『業界ナンバー1』となることを切に願っています。
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